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一杯で満たされる!夏の冷製スープ3選〜同じ食材でアレンジ自在〜

生トマトスープ、和風ポタージュ、サンラータンの周りにトマト・長芋・卵が並んでいる

本格的な暑さがやってくる季節。食欲が低下しやすいこれからの時期は、涼を感じる食事で、しっかりと栄養を補給したいものです。でも、暑い日に買い物に出かけたり、長時間キッチンに立ち続けたりするのは、少し気が重くなりますよね。

そこで本記事では、同じ食材で手軽に作れて、しっかりお腹も満たされる“ひんやり冷製スープ”3選をご紹介します。

ベースとなる食材は「トマト」「長芋」「卵」。そこにバジルなどを加え、味付けや仕上げを変えたアレンジレシピを3つお届けします。夏バテで食欲がない日でもさらっと食べやすく、その日の気分で麺を添えれば、一皿で完結する軽やかな食事としても楽しめます。

手間をかけなくても、きちんと満たされる。そんな一杯で、心と体を無理なく整えるご自愛スープを作ってみませんか。

石澤 清美さん

石澤 清美さん

料理研究家。家庭料理をはじめ、パン・お菓子・保存食など幅広いジャンルのレシピを提案し、多数の料理本を執筆・監修。料理教室「KIYOMI’s FOOD ATELIER」を主宰し、国際中医師・国際中医薬膳師・国際薬膳茶師、米国NTI認定栄養コンサルタント、ハーバルセラピストの資格を持つ。『体と心をいたわる薬膳みそ汁』(㈱Gakken)など。

食材は「トマト」「長芋」「卵」。夏の冷製スープにぴったりな理由は?

夏の冷製スープには、旬の野菜を活用するのがおすすめです。特に、夏野菜の代表でもあるトマトは、生でも加熱しても使える万能な食材。うまみが豊富なので、味に深みを出したいときにも重宝します。

ポタージュなどによく使われるじゃがいもは、一度加熱しなければならず、冷やすとざらつきが出やすいので注意が必要です。その点、長芋ならそのままつぶして冷やしてもなめらかな口当たりに。また、生のままトッピングすればシャキシャキとした食感も楽しめます。年間を通して比較的安定した価格で手に入るのもうれしいポイントです。

また、冷たいスープにたんぱく質を加えるなら、脂が固まりやすい肉類よりも、卵や豆腐などを使うと食べやすくなります。

冷製スープは、ブレンダーやミキサーにかけるだけで作れるものや、あらかじめ野菜をペースト状にしておき、食べたい時に豆乳でのばすだけのレシピなど、手軽なものが豊富です。暑い季節の栄養補給にぴったりなので、朝食としてスムージー代わりにするのもおすすめ。旬の野菜を上手に使って、無理なく夏の食卓に取り入れてみてください。

ひと手間で味わいが変わる。同じ食材で楽しむ冷製スープ3選

ここからは基本となる3つの食材を使った、お腹も心も満たされるひんやり冷製スープのレシピをご紹介します。

サラダ仕立ての生トマトスープ

生トマトを皮ごとすりおろした、さっぱりした酸味がうれしいシンプルなスープです。

撮影:石澤清美

▼所要時間の目安
12分

▼材料(2人分)
・トマト 中玉 2個(約300g)
・長芋 50g
・卵 1個
・プレーンヨーグルト 大さじ2
・塩 少々
・胡椒 少々
・バジルやオレガノなどのハーブ (お好み)
・オリーブ油(お好み)

A
・マヨネーズ 大さじ1
・粒マスタード 小さじ2 
・酢 小さじ1/2

▼つくり方
1. 卵は固ゆでにして殻をむき、粗みじん切りにする。長芋は皮をむいて6~7㎜角に切る。

2. 長芋と卵を混ぜてAと合わせる。

3. トマトはへたをくりぬき、皮ごとすりおろし、塩と胡椒で味を調える。

4. 3を器に盛り、2とヨーグルトをトッピングして混ぜていただく。

調理のポイント

トマトは意外と簡単にすりおろせますが、ブレンダーで皮ごとすりつぶしてもOK。うまみ成分であるグルタミン酸の含有量が多く、何も加えなくても濃厚な味わいになります。もの足りなければ、ごく少量の塩・胡椒やオリーブ油で薄く味を調えるのがおすすめです。

また、お腹の調子を整えつつコクをプラスしてくれるヨーグルトを、お好みで増やしても構いません。バジルやオレガノなどのハーブを添えると、さらにワンランクアップした味わいになります。

トマトの冷製和風ポタージュ

なめらかな舌触りでさらりと飲みやすい、作り置きにも便利な冷製ポタージュです。

撮影:石澤清美

▼所要時間の目安
15分 ※冷やす時間を含まない

▼材料(2~3人分)
・トマト 小さめ2個(約200g)
・長芋 100g
・卵 2〜3個
・豆乳 150~200ml
・胡椒 少々(お好み)
・オリーブ油 少々(お好み)
・ハーブや小ねぎ(お好み)
・酢 大さじ1/2〜1(お湯の量に合わせて)

A
・だし汁 大さじ3 
・味噌 大さじ1/2 
・塩 少々

▼つくり方
1. トマトはへたを落としてざく切りにし、長芋は皮をむいてざく切りにする。

2. 鍋に1を入れてAを注ぎ、混ぜながら火にかける。煮立ったら弱火にし、ふたをして5~6分煮る。

3. 2をブレンダーかフードプロセッサーでなめらかになるまでつぶし、豆乳を加えてさらになめらかにしたあと、冷蔵庫で冷やす。

4. 小鍋に湯を沸かして酢を加え、弱火にして卵をそっと割り入れる。表面が白く固まったら火を止め、蓋をして4分蒸らし、ポーチドエッグを作る。

5. 器に3を盛り、4をのせ、お好みで胡椒とオリーブ油、ハーブや小ねぎをトッピング。卵を崩し、大きく混ぜながらいただく。

調理のポイント

ポタージュベースは、作り置きしておくのもおすすめです。豆乳を加えない状態で冷蔵または冷凍保存もOK。食べる際に、豆乳で好みの濃度に伸ばしてください。冷蔵庫で4日間、冷凍庫なら2週間保存ができます。豆乳が苦手な方は、牛乳やアーモンドミルクでも美味しく作れます。

また、味噌はうまみの補強のために加えています。味噌味の仕上がりではないので、分量は控えめに。

冷製卵とじサンラータン

やさしい酸味とほんのり辛い味わいがクセになる、夏の疲れた体に染み渡るスープです。

撮影:石澤清美

▼所要時間の目安
10分 ※冷やす時間を含まない

▼材料(2~3人分)
・トマト 小さめ2個(約200g)
・長芋 100g
・卵 2個
・ごま油 小さじ1
・酢 小さじ2
・ラー油 適量

A
・水 200ml
・鶏ガラスープの素 小さじ1/3
・塩 少々
・胡椒 少々

B
・片栗粉 小さじ2/3 
・水 大さじ1

▼つくり方
1. トマトはへたを取り、皮ごとざく切りにし、長芋は皮をむいて小さめのいちょう切りにする。

2. ごま油を熱してトマトをさっと炒め、Aを注ぐ。煮立ったら長芋を加え、中火で3分煮る。

3. Bをなめらかに溶いて2に回し入れ、大きく混ぜながらとろみがつくまで煮る。

4. 溶きほぐした卵を回し入れ、ふわっと浮いてくるまで煮たら酢を加え、火を止める。

5. 鍋底を氷水にあてて、混ぜながら冷やす。時間があれば冷蔵庫で冷やしてもOK。

6. 器に注ぎ、ラー油を回しかけ、混ぜていただく。

調理のポイント

冷やす時間がなければ、熱々でも美味しくいただけます。

また、長芋の粘りは水溶性成分なので、濡れているとすべって調理がしにくいため、洗ったらしっかり水気を拭き取りましょう。皮は全体ではなく、使う分だけピーラーでむくのがコツ。残った皮の部分をペーパータオルで巻いて押さえると、すべらず安全に刻むことができます。

さらにボリュームを出すなら。麺を加えたアレンジ方法

冷たいスープに細い麺を合わせれば、スープがよく絡み、一体感のある味わいになります。

例えば、生トマトスープにはカッペリーニのような細めのパスタを。ポタージュには素麺や稲庭うどんを合わせると、つるりとした喉越しが楽しめます。少し変化をつけたいときは、ナッツ入りのクラッカーを添えるのもおすすめ。サンラータンには中華麺やビーフンがよく合います。

スープの個性とその日の気分に合わせて、ぜひお好みの組み合わせを見つけてみてください。

代用や下処理の工夫で、夏の料理を気楽に

暑い季節だと、キッチンに長時間立つのは大変。そんなときでも無理なく料理をするためのコツは、「手軽にできる工夫」を施すことです。

例えば、今回のレシピで登場したポーチドエッグを作るのが難しければ、市販の温泉卵で代用しても十分おいしく仕上がりますし、ブレンダーがなければフォークで細かくつぶして粗つぶしスープとして楽しむのもOK。朝食の準備のついでに野菜を切っておくなど、ちょっとした工夫が料理を毎日続けるポイントです。ただし、長芋は変色しやすいため、前日の夜から準備しておく場合は、一度水にさらし、しっかりと水気を拭き取ってから保存してください。

また、下処理を最小限にとどめるのもおすすめ。今回使った長芋は、皮ごと食べられます。ひげ根の部分をガスコンロの火を使ってあぶり、たわしで洗い流し、皮ごと刻めばOK。今回ご紹介したレシピは、すべて皮付きでも美味しく仕上がるので、ぜひ試してみてください。

食欲がなかなか進まない夏の日でも、さらっと食べやすい冷製スープ。体調や気分に合わせてさまざまなアレンジを楽しみながら、これからの季節を健やかに乗り切りましょう。

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